奥州・金ケ崎

地域に残る戦争の記録 小野寺さん(元零戦搭乗員)関連資料も 胆沢遺族連特別企画展【奥州】

胆沢文化創造センターで開かれている「戦時下の胆沢を振り返って」

 第5回恒久平和を願う特別企画展「戦時下の胆沢を振り返って」(奥州市胆沢遺族連合会主催)は、20日まで同市胆沢南都田の胆沢文化創造センターロビーで開かれている。今回は2022年に亡くなった同市胆沢の元零戦搭乗員小野寺喜美治さんに関連する写真や新聞の切り抜きなどをはじめ、戦地からの手紙、空襲で撃ち抜かれた鐘、戦中に発生した高橋大火の資料などを展示。訪れた人たちが身近な人たちも関係した戦争当時に思いをはせ、平和への誓いを新たにしている。

 特別企画展は、地域内の個人や胆沢第一小学校、平和ミュージアム旧日本陸海軍博物館などの協力を得て開催。今年は小野寺さんのコーナーのほか、手紙、高橋大火、小山飛行場のコーナーを設けるとともに、戦争に関する資料約200点を展示している。

 小野寺さんのコーナーでは、再現された飛行服を着て13年に撮影した写真と、20歳の頃に飛行服を着て撮影された写真を並べたほか、小野寺さんの「証言」を掲載した岩手日日の企画の切り抜き、小野寺さんから同ミュージアムに寄贈された資料などが並べられた。

 満州や南方などから送られた戦地からの手紙では、日本に残した家族への思いや絵入りで現地の様子の紹介などがしたためられている。

 また、小山飛行場空襲の際に機銃掃射に遭った旧小山国民学校にあった鐘とともに小山飛行場に関連する年表、資料なども展示され、訪れた人たちが興味深く見入っている。

 主催する同連合会の鈴木公男会長は「戦争を経験した人たちが高齢となっており、貴重な証言や記録を残していかねばと感じている。年に1回の特別企画として戦中に胆沢で何が起きていたのかを地域に残る記憶や記録を通じて知り、平和の大切さを考えてもらいたいと願っている」と話している。

 時間は午前9時~午後9時(最終日は午後3時まで)。月曜日休館。

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