県内外

新型コロナ 1655人感染最多更新 2人死亡 自宅療養者1万人超

 県と盛岡市は19日、新たに10歳未満~90歳以上の男女1655人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。1日当たりの新規患者数としては、18日公表分の1537人を上回り、2日連続で過去最多を更新した。県は入院中で基礎疾患のある65歳以上の高齢患者2人が死亡したと公表。県内の死者は137人、患者累計は7万5582人となった。

 保健所別の内訳は盛岡市582人、奥州218人、中部178人、県央157人、一関140人、宮古93人、久慈90人、大船渡85人、二戸71人、釜石41人。奥州と久慈で過去最多となった。

 クラスター(感染者集団)は新たに3件発生。宮古保健所管内の高齢者施設で計5人、一関保健所管内の会食で計6人、二戸保健所管内の会食で計9人が感染した。このほか、公表済み6件で新規患者が確認された。

 直近1週間の人口10万人当たり新規患者数は県全体が過去最多688・8人、盛岡市が859・7人。病床使用率は41・4%。自宅療養者は418人増の1万23人と初めて1万人を超え、過去最多を更新した。

 新規患者数が2日連続で最多となったことについて、野原勝県保健福祉部長は「お盆期間中は診療検査機関が休みで検査数が抑えられていた影響もある。人の移動が多くなるとウイルスも移動するので、行動制限が伴わない3年ぶりのお盆だったことも背景にあるかもしれない」と推測した。

フォローアップセンター開設 自宅療養高齢者

 県は、新型コロナウイルスの患者数が増加していることを受け、20日に「いわて健康フォローアップセンター」を開設する。自宅療養者の健康観察を行ってきた「サポートセンター」に新たに医師を配置し、相談体制を整えたフォローアップセンターとして運用。これまでの健康観察方法を見直し、65歳以上の重症化リスクが高い患者に対するサポートに注力する。

 県は自宅療養者について、携帯電話のショートメッセージサービス(SMS)などを通じて初期対応を実施。その後は健康観察ツール「マイハーシス」や架電で健康状態の把握を続けてきたが、感染拡大に伴う患者増加を受け、64歳以下の基礎疾患がない患者については同ツールを活用した自己管理を基本とし、架電などでの健康観察は行わないことにした。

 新たに開設されるフォローアップセンターは、電話対応事務員、看護師、医師の計61人体制。従来の健康観察センターの52人から人員を増強し、24時間体制で運営する。

 医師は午前9時~午後5時の時間帯で、体調が悪化した患者らの相談に電話で対応し、適切な医療提供につなげる。

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