一関・平泉

つややか紫色の宝石 きょう直売所オープン あこおぎ葡萄園【一関】

9月の販売を前に大きく実った「藤稔」。現在はアーリースチューベンの収穫が行われている=19日、一関市赤荻のあこおぎ葡萄園

 19日の一関地方は高気圧に緩やかに覆われた影響で朝から秋晴れの空模様。最高気温は千厩28・0度、一関は30・2度(ともに盛岡地方気象台調べ)の真夏日となった中、一関市内の果樹園では秋の味覚となるブドウの収穫が始まった。

 一関市赤荻と厳美町に設けた合わせて約1・6ヘクタールの農園で10種類のブドウを栽培する「あこおぎ葡萄(ぶどう)園」では同日、今シーズンの収穫作業がスタート。甘い香りに包まれた園内では、早朝から棚を覆うように実ったブドウを傷めないよう1房ずつ丁寧に収穫し、作業場で箱詰めなどの作業が行われた。

 園主の千葉哲男さん(74)は「今年は梅雨入り後から続く雨のため一部に実が割れるなどの影響が出ているが、園を代表するわせ品種のアーリースチューベンは申し分ない出来」と語り、20日には赤荻字堺地内の国道342号沿いに直売所をオープンさせる。

 営業は10月中旬までで、8月中はアーリースチューベンのみとなるが、9月からは粒が大きく果肉が軟らかい「藤稔(ふじみのり)」や、デラウエアを大粒に改良した「キングデラ」なども販売。午前9時開店で、なくなり次第終了する。火曜定休。

 同気象台によると、20日の県内は気圧の谷や湿った空気の影響で曇りや雨の見込み。

地域の記事をもっと読む

一関・平泉
2025年5月13日付
一関・平泉
2025年5月13日付
一関・平泉
2025年5月13日付
一関・平泉
2025年5月13日付