花巻

花巻路歩いて満喫 賢治ゆかりの地巡る ツーデーマーチ開幕

なはんプラザ前を出発する10キロコースの参加者

 花巻市の自然や先人の足跡に触れ、交流を深めながら汗を流すウオーキングイベント「第25回いわて花巻イーハトーブの里ツーデーマーチ」は、20日始まった。3年ぶりの開催となる今回は「賢治・光太郎ゆかりの地へ おでんせウオーク」をテーマに、2日間で6コースに延べ659人がエントリー。初日は300人を超えるウオーカーが宮沢賢治ゆかりの地を巡る3コースを歩き、自然豊かな花巻路を満喫した。

 賢治の精神を次代の子供たちに伝えることを願い始まった同市の夏のイベント「イーハートーブフォーラム」の一つ。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため2年連続で中止となり、今回が3年ぶり。

 県内を中心に北は北海道、南は福岡県からスタッフを含め実人数で454人がエントリー。感染対策のため開会式や表彰式は行わず、同市大通りのなはんプラザ前を20キロ、10キロ、5キロの各コース順に決まった時間帯で受け付けを済ませ、順次スタートした。

 このうち10キロのコースは、賢治の生家や賢治詩碑、賢治自耕の地「下ノ畑」、イギリス海岸などを巡るコース。前日の予報とはうって変わって早朝から青空が広がる残暑の中、沿道の景色や交流を楽しみながらそれぞれのペースでゴールを目指した。

 10キロコースに参加した仙台市の名取敏雄さん(71)は「開催を待ちわびていた。歩けることがとてもうれしい」と流れる汗を拭った。父親を誘って2日間にわたってエントリーする花巻市立宮野目小学校3年の米澤温馬君(8)も3年ぶりの参加で「車で通って見たことがある景色だが、自分の足で歩いて見る景色はまた違って見える」とウオーキングを楽しんだ。

 最終日の21日は、なはんプラザを発着点に花巻温泉郷を巡る20キロコースをはじめ、10キロ、5キロの3コースが予定され、302人がエントリーしている。イーハトーブの里ツーデーマーチ大会副会長で県ウオーキング協会の佐藤良介会長は「去年、おととしと中止となり、多くの人に待っていてもらい開催できることをうれしく思う。熱中症に気を付けて交流を深めながら歩いてほしい」と話していた。

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