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パン2種 共同開発 東北全店舗、あすから販売 ローソンと盛岡農高生

ローソンと共同開発した新商品のパンを手にする盛岡農高2年の(左から)佐藤さん、八重樫さん

 大手コンビニエンスストアのローソン(東京都、竹増貞信社長)は、県立盛岡農業高校の生徒と、県産食材を使用した新商品「もちもちホットケーキ(ブルーベリー&ホイップ)」「ふわもちサンド(粒あん&ホイップ)」(ともに税込み150円)のパン2種類を共同開発した。東北6県の全店舗(1175店)で23日から限定販売する。

 もちもちホットケーキは中に入ったジュレに県産ブルーベリーを、ふわもちサンドの生地には県産小麦「もち姫」「南部地粉」の小麦粉をそれぞれ使用。いずれも県産牛乳入りのホイップクリームをサンドした。

 開発には、同校食品科学科の生徒が協力。パン班の2年生8人が中心となり、週3回ある総合実習の授業の中でコンセプトや味、ネーミングについて協議を重ねた。同社担当者と同校職員のオンラインでの打ち合わせなどを含め、商品の完成には約半年かかったという。

 パン班の副班長で2年の八重樫愛莉さん(17)は「夏だからさっぱりとした食材がいいと思い、ブルーベリーを選んだ。高齢者もコンビニをよく利用するので、小豆にすれば買ってもらえるのではないかと思った」と説明する。

 班長を務めた2年の佐藤夢優さん(17)は「開発する立場になって初めて生産者の気持ちがよく分かった。人を幸せにすることができるパンを作ることができてうれしい」と商品完成を喜んだ。

 新商品のパンは9月19日ごろまで販売される予定で、2種類合わせて約4万5000個を販売目標に掲げている。同社は2017年から同校と菓子パンを共同開発しており、今年で6回目。

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