花巻

動物の姿愛らしく 日本画、木工品コラボ いちびっとで2人展【花巻】

愛らしい動物の日本画と木工品が並ぶ菊池さん(右)と大和久さんの2人展

 奥州市の日本画家菊池咲さん(36)と「おおわく工房」の大和久彰さん(74)による2人展は、花巻市東和町土沢の雑貨店「クラフトアートいちびっと」で開かれている。タヌキやキツネなど愛らしい動物を描いた日本画や木の温もりあふれる雑貨が並び、訪れた人たちを魅了している。9月4日まで。

 菊池さんは「ムジナ基地」の名義で活動。野生動物や水生生物などを題材とした日本画を描き、2020年からは陶芸にも取り組んでいる。大和久さんはナラ、エンジュ、桜などさまざまな木材を使用して木工品を制作販売している。展示会は菊池さんが大和久さんが制作した額を利用していることが縁で実現した。

 展示されている作品は約300点。菊池さんの日本画は集団で寄り添うタヌキ、リス、アナグマをかわいらしく描く。「本当に生きているようなイメージで、特に毛並みを大切にしている」という。絵画のほか、絵を施したコップや皿、粘土で作った動物の置物などの美しい陶芸作品も並べた。

 菊池さんの作品を収める額は大和久さんが担当。木の形や模様を生かすことをモットーにし、古民家の梁(はり)として使用されていた木材を使った額もある。このほか鳥の置物、一輪挿しなども出展している。

 「大和久さんの額を購入してから、その額に合う絵を考える」と菊池さん。大和久さんは「木の中に動物がいるような作品を作った。(菊池さんの絵は)自分の作品とよく合う」と話している。

 時間は午前11時から午後5時まで。

 問い合わせはいちびっと=090(5549)0497=へ。

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