奥州・金ケ崎

紙面で彩る エコバッグ 衣川中 新聞活用、生徒製作 SDGs普及へ住民に配布【奥州】

「地域の人たちに使ってもらいたい」と新聞紙エコバッグを作っている衣川中の生徒

 奥州市の衣川中学校(菊地榮壽校長)は、全校生徒90人で新聞紙を使ったエコバッグ作りに取り組んでいる。7月に作り始め、出来上がった物が200個を超える状況。新聞の写真やレイアウトを生かしてさまざまなサイズに仕上げており、買い物袋や野菜収納などに活用できる。同校では9月初めに衣川地域内4地区センターや市役所衣川総合支所に持ち込み、地域の人たちに自由に持ち帰ってもらう考え。

 同校では、道徳と特別活動の時間を使ってSDGs(持続可能な開発目標)のゴールの一つ「つくる責任 つかう責任」につながる活動として新聞紙エコバッグ作りを始めた。

 取り組みでは「身近なものを使って新聞紙エコバッグを作り、地域の方に活用していただこう」と呼び掛けた。ボランティア活動などを担当する綱川美代子教諭が作り方を指導。学校で購読している新聞のほか、持ち寄った物を使った。

 新聞紙は気に入った紙面の部分をうまく活用し、折り畳んでバッグに仕立て、持ち手も新聞紙を丸めてひも状にして取り付けている。自分たちの活動が紹介されている紙面や野球、サッカー、芸能人などを大きく取り上げた紙面、独創的な広告などがバッグを彩っている。

 「次々に作っている」という千葉美羽さん(2年)は「あまり器用な方ではないが、優しい気持ちで作っている。底の部分をきれいに見せるために工夫している。自分でもエコバッグとして使ってみたいと思う」といい、登藤萌花さん(同)は「新聞は読んだ後捨てるという人が多いと思うが、こうしてリサイクルすることができるのは良い。持ち手の持ちやすさにこだわっている。堅めな方が持ちやすい」と話している。

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