北上・西和賀

迅速な飲料供給へ 北上市と災害時協定 みちのくコカ・コーラ

調印後、協定書を披露する髙橋市長(左)と谷村社長

 北上市とみちのくコカ・コーラボトリング(本社盛岡市・谷村広和代表取締役社長)は24日、「災害時における飲料の確保に関する協定」を締結した。同社は地震、風水害など災害発生時やその恐れがある場合、市の要請に応じ避難所や被災した市民に迅速に飲料を供給する。

 同社は災害時、いち早く住民へ安心を届けようと2007年以降、事業エリアの北東北3県の県、県警、各市町村と同様の協定を締結。今回で91例目、県内では32例目となる。

 市役所で行われた締結式で、髙橋敏彦市長と谷村社長が協定書に調印。髙橋市長は「8月中旬の北東北の水害など、近年は温暖化を強く感じさせる状況が続き危機感を感じている。いざというとき、命を維持するには飲料は重要で、今回の締結は非常に大きな意味がある」と強調。谷村社長は「近年は大雨災害が増加傾向で(先日も)青森、秋田、県内でも一戸町に非常に深刻な被害をもたらした。貴重なライフラインとなる飲料を迅速に提供することは、地域の皆さんの安全・安心確保へ非常に重要だ」と協定の意義を語った。

 同社は今月、北東北を襲った大雨で、青森県内の4町村に5000本以上の飲料を提供。これまでに災害時、累計5万本以上を供給している。

 同社は、3県の残る市町村とも順次、協議を進めており、全自治体と協定締結を結ぶ方針。

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