一関・平泉

黄金メロン ずっしり 収穫作業を体験 平泉小5年生

平泉小5年生によりシール貼付や計量など販売に向けた準備が行われた黄金メロン

 平泉町特産の黄金メロンについて学ぶ町立平泉小学校(佐々木秀善校長、児童260人)の児童は25日、町内の農家を訪れ、自分たちで苗を植えていたメロンの収穫と販売に向けた準備作業に取り組んだ。

 同校では町の産業を学ぶ学習として毎年5年生が栽培から販売までを体験しており、今年度は希望した児童12人が、6月に栽培農家でつくる黄金メロン研究会会長の高橋正洋さん(63)=同町平泉字花立=方のビニールハウスで苗を定植。7月の授粉作業から45日以上経過し、収穫適期を迎えたメロンを収穫した。

 高橋さんの指導で柄の部分をきれいに残したまま1玉ずつ慎重に収穫したメロンは、表面を傷めないよう軍手をはめた上でタオルを使い丁寧に玉拭き。黄金メロンを証明するシールを貼った後、価格の基準となる重さを計りS、M、L、2Lの四つに仕分けた。

 6月の猛暑や梅雨明け後の天候不順による影響が心配されたが、販売を前に玉伸びや糖度の高さは申し分のない出来。作業後は全員でメロンの試食も行われ、佐藤琴日那さん(10)は「収穫したメロンはずっしりと重たかった。大きく実ってよかった」と語った。

 収穫した黄金メロンは、26日に同校と県道を隔てた町営毛越寺駐車場敷地内のあずまやで、児童たちが自ら販売する。時間は午前9時30分からで、なくなり次第終了。

あすから即売会 道の駅で

 平泉町特産で上品な甘みと芳醇(ほうじゅん)な香りが特徴の「黄金メロン」即売会は、27、28の両日に同町平泉字伽羅楽道の駅平泉で開かれる。

 黄金メロンは、町の特産品を目指して1997年に本格栽培がスタート。ビニールハウスでの立ち作り栽培により1株に1玉だけ実らせることで糖度を高めており、町内の栽培農家で組織する黄金メロン研究会(高橋正洋会長)では糖度が14度以上なければ「黄金」と称することを認めない厳しい基準を自ら定めている。

 即売会では、23日の糖度検査で基準に達した会員7人が丹精込めて育てたメロンが店頭に並ぶ。両日とも午前10時から道の駅北側にある防災ひろばで開催し、なくなり次第終了する。

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