北上・西和賀

「ありのままでいい」 風見さん(シンガー・ソングライター)呼び掛け トークやライブ わらたねフェス【北上】

わらたねフェスでトークセッションを繰り広げる風見さん(左)と後藤代表

 「『わらたねフェス あなたはあなたのままでいい』~生きづらい人たちが創る音楽と笑いのステージ~」は27日、北上市さくら通りの市文化交流センターさくらホールで開かれ、参加者が不登校・引きこもりなどをテーマにした講演や音楽演奏などで心を通わせた。

 市内で不登校や引きこもりの支援活動を展開している任意団体「笑いのたねプロジェクト」(後藤誠子代表)が主催し、コントやウクレレライブ、シンガー・ソングライターによるステージ、オカリナライブなどが繰り広げられた。

 後藤代表は「不登校ひきこもりの親が幸せな理由」と題した講演で、次男との関わりを通して分かったこととして「心配するということは否定すること。人にはできることと、できないことがある。次男と自分は違うのに、親のエゴをぶつけていた。それに気付いたことでいろいろなこだわりから自由になり、自分の人生を歩けるようになった」と振り返った。

 後藤代表と、不登校を経験したシンガー・ソングライター風見穏香さんによるトークセッションでは、「子供のことではなく、自分のことを優しく諦めることが大事。子供のことを分かっていないこと、子供のためにと思いながらも自分のためだったことを受け入れ、親として全然駄目だけど、それでもいいじゃないと思えるのがいい」「みんな自分に対して厳し過ぎる。学校に行けないことも当時は大きなことだと思ったが、時間がたってみると何てことなかった。とにかく生きていってほしい」などの意見が交わされた。

 風見さんは「ありのままの自分でいいんだと、誰よりも自分が自分の味方でいてほしいと思う」と呼び掛け、ライブでは代表曲「ひとでいたい」などをギターの弾き語りで披露した。

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