奥州・金ケ崎

弁当販売で地域支援 週1回目標、家族食堂 奥州わらすば

家族が弁当を求めて訪れた奥州わらすばの家族食堂

 NPO法人奥州わらすば(大内玲子理事長)の「奥州家族食堂」は27日、奥州市水沢南町の市総合福祉センターで開かれた。持ち帰り弁当を150食限定で格安販売し、訪れた家族が次々に買い求めていた。大内理事長は「地域のみんなを支えるため、週1回は地域内で開きたい。手伝ってくれる人たちが増えてくればいいなと思う」と話している。

 同法人は7月から同市水沢地域に家族食堂を開設。7月には託幼老所「結笑楽(ゆわら)」、パイオニア牧場、認定こども園日高ななつ星で開いており、同センターでは初めての開設。同センターを管理する市社会福祉協議会では、子ども食堂や地域福祉活動の場として「地域交流室」の開放を開始したばかりで同法人の利用が第1号となった。

 同日の家族食堂では、同法人の理事やボランティア8人が準備。同日の弁当は、先月冷凍庫を贈るとともに子ども食堂への食材提供について市、市社協と連携協定を締結したモリレイ(本社・矢巾町、岡村弥社長)のコロッケがメイン。カボチャサラダ、ナスの揚げ浸し、ひら天、ミニトマトなどとともに、炊きたてのご飯を弁当用ケースに詰めて次々に完成させた。

 受け付け、配布場所となった同センターエントランスには、家族連れらが並び開始を待った。同法人のスタッフが必要な数を聞き取り、無料(幼児)から300円(大人)までの料金を受け取ってピーマンや米などのお土産と一緒に弁当を配った。

 大内理事長は「これまで3カ所で家族食堂をオープンした。『家族で弁当を囲んで久しぶりに落ち着いて食事ができた』などと喜びの声を頂いている」とし、目標について「週1回はどこかで家族食堂を開きたい。そこで地域の人たちが交流し、みんなのことを考えられる場になればうれしい」という。

 また「今のところコロナ禍で弁当の提供になっているが、いつかは食堂としてみんなで食事ができる場を提供していきたい」と話した。9月は、9日に同託幼老所、17日に同こども園、24日に同センターで開く予定。

 同法人への問い合わせは大内理事長=090(6456)7125、Eメールrei.oouchi@gmail.com=へ。

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