北上・西和賀

最高級和牛目指す 全共出場の西部開発農産【北上】

全共へ健闘を誓う(左から)西部開発農産の中田畜産課長、照井社長。右は髙橋市長

 10月6~10日に鹿児島県で開催される第12回全国和牛能力共進会(全共)に、北上市和賀町の西部開発農産(照井勝也社長)の牛が本県代表として出場する。関係者は29日、髙橋敏彦市長を表敬訪問し大会での健闘を誓った。

 全共は全国の優秀な牛が一堂に集まり、改良の成果や優秀性を競う「和牛の五輪」で5年に1度開催。同農産からは2012年、17年に続く3大会連続出場となる。今回は、肉牛の部(生後24カ月未満)第7区(脂肪の質評価群)に去勢牛の黒虎山が、同じ父牛群(菊勝久)の3頭の1頭として選ばれた。

 照井社長と、同農産生産部畜産課の中田美智也課長、JAいわて花巻の千葉秀彦営農部長、武田慶徳畜産センター長が市役所を訪問。照井社長は「担当者はかなりのプレッシャーはあったと思うが、日々の努力で3大会連続出場できた」と報告した。

 県内の選抜では発育状態をはじめエコーで調べた体内の肉質を考慮し、代表牛を決める。中田課長は「(通常出荷より)半年ほど早めて仕上げ、牛にとってもストレスだったと思うが、こちらのメニューについてきてくれた」と語る。暑さ対策として24時間扇風機を使ったり、敷料を早めに交換したりするなど体調管理には特に気を遣ったという。

 中田課長は「(全共まで)あと1カ月、事故のないよう万全を期したい。前回は4等級だったが、今回は最高級の5等級を目指す」と意気込みを語った。

 髙橋市長は「3大会連続おめでとう。実力がしっかり評価されたと思う。体調や品質管理に万全を期して臨んでほしい」とエールを送った。

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