「地域の宝」活用に関心 2年生、二日町で現場学習 総合的な探究の授業 金ケ崎高
金ケ崎町の県立金ケ崎高校(宮学校長、生徒112人)の2年生は30日、エリアリノベーションの取り組みが行われている同町六原の二日町地区で総合的な探究の授業に臨んだ。取り組みを進めている同町の地域おこし協力隊や、同隊経験者らの講話とフィールドワークを通し、地域の魅力やそれを生かす活動の現場に理解を深めた。
地域おこしの具体例に触れて視野を広げ、生き方や進路への展望にもつなげてもらおうと実施。2年生のうち26人が参加した。
講話では、旧陸軍省軍馬補充部六原支部の誘致により発展した一方、現在は空き家が増加している二日町地区の歩みや、地区単位の振興を図るエリアリノベーションについて紹介。フィールドワークでは現場を見学した。
同隊経験者で合同会社いと・をかし代表社員の岩隈大樹さんは、講話で「同支部官舎など地域の宝を内外の人に活用してもらうことで地域課題の解決に貢献できるはず。地区内に空き家は多いが、集中しているのでエリアリノベーションには適している。活用することで地域の宝にもなり得る」と指摘した。
また現隊員で同町三ケ尻出身の及川俊哉さんは、空き家を改修して整備を進めているシェア店舗「Life BASE」について説明。「挑戦したい、夢を持った若者を応援したい」のコンセプトの下、イベントなどを通して住民の力も借りた整備を大切にしてきたことを示した。
同校の髙橋真奈さんは「地区外の出身なので、二日町について知ることができて良かった。出身の街地区でも同じような地域おこしができるのではと思った」と話していた。