定年後情熱注いだ愛器 東山・松川市民セ 地元男性のギター展示【一関】
一関市東山町の松川市民センター(千葉昭博所長)のロビーで、定年後にエレキギターを習い、演奏活動なども行った地元の男性の楽器や楽譜などのコレクションを展示する「定年後の趣味のギタリスト展」が開かれている。30日まで。
同センターが住民の協力を得て2021年から開催している「毎月文化展」の一環。今回は同町松川字町裏ノ上の石川恭一さん(73)が60代の頃に愛用したエレキギター「フェンダーUSA社製ストラトキャスター」やアンプ、楽譜や教材DVD、CD、コンサートの様子を収めたDVDや写真、新聞記事など約30点をショーケースに陳列。以前来県した際に書いてもらったというザ・ベンチャーズのギタリスト故ノーキー・エドワーズさんの直筆サインなども出展した。
石川さんは若い頃に一時期エレキギターを弾いていたこともあり、10年余り前に市広報の記事を見て一関文化センターの「飛び出せ熟年 大人のためのエレキギター教室」に通った。
改めて基本からギターの技術を学んだほか、同センターで開かれた教室の発表会で演奏したり町内のアマチュアバンド「キャリアンズ」のメンバーとして東山地域交流センターでコンサートを開いたりもした。
石川さんは「毎月素晴らしい展示ばかりで恥ずかしい気もするが、せっかくのお話なので以前使っていた楽器などを出した。エレキギターの演奏を覚える時は苦労したが、同じ趣味の仲間たちと一緒にやれたのが良かった」と振り返る。
70代になりギターを手にすることはなくなったといい「最後は高校時代にやっていた孫にでもあげようかと思う」と語っていた。
松川市民センターは住民の趣味の作品や美術工芸、生活文化や歴史に根差した資料を展示する毎月文化展を開催しており、今後も多彩な企画を考えている。
問い合わせは同センター=0191(48)2410=へ。