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先人や高山植物紹介 「切手から見る岩手」展 盛岡てがみ館

盛岡てがみ館で開かれている第65回企画展「切手から見る岩手」

 本県ゆかりの切手や関連資料を紹介する第65回企画展「切手から見る岩手」は、盛岡市中ノ橋通の盛岡てがみ館で開かれている。これまでに発行された偉人や文化財、自然などに関する切手を通じ、本県の歴史や文化を伝えている。10月10日まで。

 同展は、教育者・新渡戸稲造(1862~1933年)ら郷土の先人の業績を切手とともに紹介する「先人」、岩手の高山植物に関する切手などを取り上げた「自然」、東北新幹線に関係する切手にスポットを当てた「東北新幹線」など六つのコーナーで構成。切手をはじめ、手紙、絵はがきなど105点を展示している。

 このうち先人コーナーでは、1952年に文化人切手として発行された新渡戸の切手を展示。同館によると、発行当時の郵政大臣から新渡戸家に寄贈された初版第1号の切手シートで貴重なものだという。切手以外では、政治家・後藤新平(1857~1929年)に宛てた手紙などもある。

 自然コーナーでは、岩手山の代表植物である「タカネスミレ」や早池峰山固有種に認定されている「ハヤチネウスユキソウ」などの切手に注目。モデルとなった植物の写真なども添えられ、切手を通じて岩手の自然の豊かさを伝えている。

 このほか、今年で開業40周年を迎えた東北新幹線の関連資料では、開業当時の切手帳のほか、1985年に新花巻駅と水沢江刺駅が開業した際の記念品なども展示されている。

 同館の佐々木章行学芸員は「展示を通して岩手ゆかりの切手がたくさんあることを知ってもらい、本県が誇る自然や文化財、偉人といったものを改めて感じてほしい」と話している。

 開館時間は午前9時~午後6時(入館は5時30分まで)。休館日は毎月第2火曜(祝日の場合は翌日)。

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