ペット同伴で食事楽しく　屋外席にエリア　西部開発農産直営焼肉店【北上】

　北上市の農業生産法人西部開発農産（照井勝也社長）の直営店「せいぶ農産発焼肉ＤＩＮＩＮＧまるぎゅう」（同市北鬼柳）は、屋外にペットエリアを開設した。ペットを同伴できる店が限られている中、愛犬などと共に心置きなく食事を楽しむことができる。

　同店では、新型コロナウイルスが流行した２０２０年から密を避けて飲食ができるよう期間限定で屋外席を設け、今年も７月中旬に開設。隣接するえづりこ古墳公園では、週末にペットと共に歩いている家族連れも多く、照井社長は「一緒に食事できる場があれば喜んでもらえるのでは」と新たにペットエリアを設けた。

　屋外席にテーブルは３区分あり、それぞれ動物用の囲い（高さ６０センチ、１・２平方メートル）を設置。ペットシーツや除菌スプレー、おむつも用意している。

　開設後は週に２、３組がペットエリアを利用。「一緒にワンちゃんと食事ができてよかった」など、好意的な反応が寄せられているという。

　屋外席は開閉式で、夜は天気がよければ星空も見ながら食事を満喫できる。ペット同伴でなくても利用可。屋外席とペットエリアは１０月まで開設予定。雨天時は利用できない。

　同店は１７年に開店。同社で生産した「きたかみ牛」をはじめ、自社製の野菜、コメ、みそなども組み合わせて提供しているが、コロナ後の２０年以後は客足が減少。最近は回復しつつあるが団体、会社関係の客は戻っていないという。コロナ禍が続く中での一手で、照井社長は「普段ないシチュエーションでペットと一緒に楽しみ、うち（同社）で作った牛肉や野菜、コメを味わってほしい」と話している。

　ペットは首輪、リード着用。感染症の病気があったり、予防接種を受けていないペット、発情中の雌は入店できない。

　ランチは午前１１時～午後２時３０分、ディナーは５～１０時。月曜定休（月曜祝日の場合は翌日）。