就職選考備え生徒真剣に 黒沢尻工高で模擬面接 県建設業協支部青年部【北上】
県建設業協会北上支部青年部(佐藤寛会長、29人)は8月29日、北上市の県立黒沢尻工業高校土木科3年の就職希望者を対象に模擬面接指導を行った。今月中旬に始まる就職選考を間近に控え、生徒たちは真剣な表情で臨み、本番に備えた。
生徒たちの進路目標達成の一助にと、地域貢献活動として2011年度に始まり12回目。21年度は新型コロナウイルスの影響で中止され、2年ぶりに実施した。同青年部の7人が同市村崎野の同校を訪れ、各班に分かれ生徒21人の模擬面接に当たった。
面接官役を務めたのは、各社の採用面接担当者。生徒は自己紹介し、高校生活で取り組んできたことや志望動機などを説明した。
「取得した資格は」「部活動は何を」「趣味、特技は」「入社後何をしたいか」などの質問に対し、生徒たちは言葉を選びながら回答。面接官役の担当者は「緊張しても、ゆっくりしゃべればいい」「すぐ答えられない質問が来たら、分からないと答えても構わない」とアドバイスした。
市内の建設会社を志望している高橋優之さんは「緊張したが、3年間やってきたことは自信を持って言えた。自分が育った北上市のために働ければと思っている。本番でも緊張すると思うが、指摘されたことを意識して頑張りたい」と充実した表情。松本冴葉孔さんは「人と話すのは得意ではないが、面接官の方が丁寧に話を聞いてくれリラックスできた。『ありのままでいい』と言ってくれたので、本番では飾らずに素のままの自分を出したい」と話していた。
佐藤会長は「生徒たちはすごく真面目だが、もっとアピールしてほしい。本試験では緊張すると思うが、うまく自分を表現できるよう頑張ってほしい」とエールを送っていた。