大型バイク一堂に 全国から愛好者130人 南岩手GLクラブ【花巻】
バイク愛好者の交流イベント「第5回ビッグバイクの集い“絆”経済支援大会」が3、4の両日、花巻市湯口の渡り温泉ホテルさつき駐車場で開かれた。全国各地のライダーたちが親睦を深めながら、東日本大震災から11年余りが経過した地域の経済を後押しした。
県南の愛好者でつくる南岩手GLクラブが主催。ハード面の復旧・復興が進む中、各地の愛好家が被災地に集結して経済効果を生むことで被災地を支援しようと、5年ぶり5回目の開催となった。
北は北海道、南は和歌山県から自慢の愛車にまたがったライダー約130人が集結。約100台のカスタマイズされた豪華な大型バイクが並び、試しにまたがったり、じっくりと眺めたりしながらバイク談議に花を咲かせた。
開会式ではバイクのクラクションを鳴らし、震災犠牲者に黙祷(もくとう)をささげた。安全運転講習会やバイク関連グッズの販売、デモンストレーション、ギター演奏などもあった。
南岩手GLクラブ事務局の菊地賢一さん(68)は「車とは異なる開放感や加速感、自然を感じられるのがバイクの魅力。好きなバイクを通じて経済支援、社会貢献につながれば」と話していた。
イベントの益金は運営費を差し引き全て義援金とし、震災で親を失った子供たちなどの暮らしや学びを支援する「いわての学び希望基金」に寄付される。