50周年でリニューアル アーク 来年4月オープン予定 工事安全願い地鎮祭 藤沢・黄海【一関】
創業50周年を迎えた一関市藤沢町黄海のアーク(橋本晋栄代表取締役)は、館ケ森アーク牧場のファームマーケットやレストランなど一部施設をリニューアルする。5日には現地で地鎮祭が行われ、関係者が“生産者と消費者の交流の場”としてさらに愛されるよう、工事の無事を祈った。再オープンは2023年4月を予定。ガーデンなどの有料エリアは通常営業するほか、物販や飲食は施設内移転を行い営業する。

同社は1972年、埼玉県深谷市で橋本ファームとして創業し、75年の岩手牧場開設を機に同町に拠点を移した。89年に有限会社アークを設立し、92年には館ケ森アーク牧場をオープン。2009年に複数のグループ会社を統合し、株式会社化して現在に至る。
創業半世紀と同牧場30周年の節目に、各所に老朽化が見られた施設を改装。同マーケットやレストランは内外装を一新するほか、花などを販売していたプラントショップをファームエントランスとして面積を拡大して建て替える。施設内駐車場も拡張し、約100台が駐車可能となる予定だ。
地鎮祭には同社をはじめ、設計監理の「栗生明+北川・上田総合計画」、施工業者の平野組から関係者20人余りが出席。神事では代表者がくわ入れなどを行い、神前に玉串をささげた。
橋本代表取締役は「アークがこれまで積み上げてきた歴史を大切にしながら、ここだけにしかない、自分たちにしかできない。そんな存在になりたい」と強調。リニューアルオープン後には「創業者やわれわれの思いが詰まったこの場所に来てもらい、その一端を感じていただきたい」とイメージを膨らませる。
工事に伴い、敷地内にあるツツジなどの植木を希望者に提供する。問い合わせは同牧場=0191(63)5100=まで。