一関・平泉

9日から商議所青年部ブロック大会 東北集い「招福万来」へ 37年ぶり一関開催成功期す

青年部ブロック大会に向け、役割などを確認した一関商工会議所青年部のメンバーら=1日、なのはなプラザ

 東北の若手経営者らが一堂に会す日本商工会議所青年部第41回東北ブロック大会岩手いちのせき大会(東北ブロック商工会議所青年部連合会など主催)は、9~11日の3日間、一関市を会場に開催される。毎年東北各県持ち回りで開かれており、一関では37年ぶり。記念式典や懇親会などを予定し、主管する一関商工会議所青年部のメンバーが成功を目指して準備を進めている。

 大会は、日本経済や社会環境が大きく変化する中で、企業と地域社会の次代を担う青年経済人が交流と連携の輪を広げ、商工会議所の役割を認識し、青年経済人として何をすべきかを研究、研鑚(けんさん)することを目指して開かれる。県内での開催は2018年の盛岡市以来。一関商工会議所青年部では、開催に向けて準備委員会を設置して作業を進めてきた。

 今大会のテーマは「招福万来―動き集い 東北の幸せに繋(つな)ぐ」。古来から大勢の人が集まるとそれだけの多くの福を招くと言い伝えられていることから、青年部メンバーが集うことで縁やつながり、絆といった大きな福を招き、会員相互の交流を図って地域社会の発展に寄与する願いを込めている。

 初日は常任理事会議や各委員会、役員会などを開催。2日目は午前10時から記念式典を一関市大手町の一関文化センターで行うほか、午後1時30分からは日本総合研究所主席研究員の藻谷浩介さんが「世界の宝・東北地方に、もっと自信と経済力を―地域を担う次世代経営者にできること」をテーマに記念講演する。市内各所での分科会を経て、午後6時からは大懇親会を同市狐禅寺の市総合体育館で予定している。過去2年は新型コロナウイルスの影響でオンラインなどでの開催となっており、懇親会の開催は3年ぶりとなる。最終日はエクスカーションが行われる。

 一関商工会議所青年部は1日に会合を開いて当日の役割などを確認したほか、資料などの封入作業を5日までに終え、来場者を迎え入れる態勢を整えた。

 今大会には各県から約900人が参加を予定している。詳しい内容は大会ホームページで確認できる。

大会会長山本郷さん(室根支部) リアルな交流を

 日本商工会議所青年部東北ブロック大会に向けて準備が進む中、大会会長の山本郷さん(東北ブロック商工会議所青年部連合会副会長、一関商工会議所青年部室根支部)に意気込みを聞いた。

 ―一関で37年ぶりの開催となるが、どのような大会なのか。

 東北ブロック大会は各県を順番に回って今年が岩手県が担当となる。記念式典を行って対外的に商工会議所青年部のPRをするとともに、研鑚(けんさん)と交流を柱としており、各分科会で歴史、ビジネスを学び、交流は大懇親会を行う。大懇親会は前回塩竃大会(宮城)、前々回の白河大会(福島)とできていないので、感染症対策を取りながら開催して前に進んでいく。

 ―今後の青年部活動にどう生かしていくか。

 大会が終われば青年部活動も終わるということではない。大会に向けてさまざま協力しながらやってきたので、そういった力を今後の活動につなげていきたい。東北中の人が集まって大きな大会をやることによって、他の青年部活動を自分たちでも改めて認識し、一関商工会議所青年部としてレベルアップしたい。

 ―意気込みを。

 コロナで交流の面がストップした状態が続いていたので、リアルな交流をやっていきたい。東北の元気、活性化、勢いを幸せにつなぎ、東北から日本を元気にしていく。

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