花巻

仕事のやりがい、考え方 西南中2年生へ伝える 消防士、芸人ら4人【花巻】

「働くことを漢字一文字で表すと―」。働くことへの考えや思いを語るパネリストの講師

 花巻市立西南中学校(千葉龍太郎校長、生徒137人)の2年生を対象にした職業講話は7日、同市轟木の同校で行われた。ホテルマン、消防士、お笑い芸人、スケートボードショップ運営など地域で働く職業人を講師に迎え、学ぶことや働くことへの考えを深めた。

 講師を務めたのは、志戸平温泉総務人事課の藤田尭良さん(30)、北上消防署消防士の安倍輝さん(24)、よしもと岩手住みます芸人として活躍するアンダーエイジのくまがい(本名・熊谷由輔)さん(40)、デパートメントスケートショップパークを運営し花巻北上スケートボード協会長を務める佐々木大地さん(39)の4人。

 2年生49人が、パネルディスカッション方式で、仕事の内容や中学生の頃に就きたかった職業、今の職業に就くきっかけ、やりがい、仕事をする上で大事にしていること、中学生のうちに身に付けておいた方が良いこと、何のために働いているのかなどについて、考え方や思いを聴いたり、質問をしたりした。

 今の仕事に就いて良かったと思うことについて、くまがいさんは「仕事に対する責任感と強い思い」を挙げ、「好きなことだから日々充実している。悩んでも前に向かっていけるし、真面目に取り組んで成長もできる」と語った。

 八重樫羽菜さん(13)は、日ごろから隊員間でコミュニケーションを取り信頼関係を築くことで火災現場でも円滑な活動ができるといった安倍さんらの話を聴き、「格好いいと思った。自分の好きなことを仕事にできるのはうらやましい。自分にも好きなことがあるので、将来を考える参考にしたい」と話していた。

 職業講話は、進路学習の一環で企画。地元の職業人の話を通じて、将来の自分の姿を考えることで、学校生活や学ぶことへの多様な視点を持ち、生徒自身が自分を深く知る機会にしようと開かれた。

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