奥州・金ケ崎

「大きくなって」願い込め 15回で区切り、今後は育樹へ 万年の森植樹祭【奥州】

奥州万年の森で行われた第15回植樹祭

 第15回奥州万年の森植樹祭(実行委主催)は10日、奥州市前沢字石田の奥州万年の森公園で行われ、160人の参加者が500平方メートルの区画に10種類の落葉樹を植えた。今回で植樹可能な区画がなくなったことから一区切りとし、2023年以降は育樹活動に入るほか、地元との協議で公園の有効活用を探っていく。

 同日の植樹祭には、地元住民や前沢ジュニアサッカースポーツ少年団、前沢フェニックス、前沢ジュニアソフトテニススポ少、県立前沢高校などの団体、NTTファシリティーズ東北支店、イオン前沢店、NTTアノードエナジーなど企業関係者らが参加。6グループに分かれて区画内で樹種を取り混ぜながら混植した。

 植えたのは、30~50センチほどに育ったヤマモミジやコナラ、トチノキ、ヤマボウシ、エゴノキ、クヌギ、ヤマザクラなど。参加者は、奥州万年の森をつくる会の会員の指導を受けながら、次々に植え付けて根元にチップをかぶせた。

 同市前沢古城から親子で参加した高橋留美さん(41)は子供の怜央君(6)、怜奈さん(6)が2歳の時以来2回目の参加。「前はなかなか植えられなかったけど、今回は2人ともやる気を見せている」と語り、怜央君と怜奈さんは「大きくなってほしいと願いながら植えた」と話していた。

 実行委副会長で開始から植樹に関わってきた及川浩行さんは「15回で植える場所がなくなり、一つの区切り。残念な気持ちもあるが、これまでの15年間は子供たちが中心になって植樹が行われたことで次の世代につながる活動ができた満足感もある」と感慨深げ。「参加した子供たちは今、分からなくても将来に良いことをしたと実感してくれることを願う」と子供と森の成長に期待している。

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