一関・平泉

新たな校史ここから 室根小開校、校舎完成祝う【一関】

室根小の開校・落成式で校歌を斉唱する児童ら

 一関市立室根小学校(菊池和恵校長、児童142人)の開校・落成式は11日、同市室根町矢越字五反田の同校で行われ、出席者が待望の学びや完成を喜び合った。

 全校児童をはじめ、教職員や保護者、新校舎建設に携わった関係者ら約300人が出席。佐藤善仁市長は「この校舎でたくさんのことを学び、たくさん遊び、楽しい学校生活を過ごしてほしい。そして自然豊かな室根を愛し、歴史や文化をしっかり受け継ぎながら力を合わせて未来を築いてください」と式辞を述べた。

 市教委の小菅正晴教育長が菊池校長に校旗を手渡し、「皆さんは室根小学校の歴史で初めての児童となり、新たな歴史をつくる先駆け。同時にこれまで培ってきた教育の歴史を未来へつなぐ役割を担っている」と告辞。菊池校長は「本校は室根町唯一の小学校となった。霊峰室根山がそびえ立ち、豊かな自然に囲まれたこの地域の自然と文化を教材に、地域の方から良さを学び、地域を愛する子供たちを育てたい」と語った。

 児童は喜びの言葉を述べ、「あおいそらにえをかこう」を元気いっぱいに合唱。出席者全員で「文化の花を咲かすため 心豊かに学ぼうよ」と呼び掛ける校歌を高らかに斉唱した。

 式後には開校落成記念事業として、作曲家でピアニストの西村由紀江さんによるコンサートが開かれた。

 同校は2021年度で閉校した室根東、室根西両小が統合して開校。度重なる工期延長の末、6月に校舎と屋内運動場が完成し、2学期に合わせて8月に使用開始。残す外構工事も年内に終了予定となっている。

 新校舎は屋内に運動場を備える“体育館一体型”。鉄筋コンクリート一部鉄骨造り2階建て、延べ床面積約4532平方メートル。総事業費は約22億6452万円。

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