秋の味覚“ごろごろ” 16日オープン 花泉観光栗園【一関】
一関市花泉町金沢地内にある花泉観光栗園は、16日に今季の営業をスタートする。園内ではわせ品種の「森早生」「丹沢」などが昨年より多くの実を付け、一部では大きなクリが詰まったいがが落ち始めている状況。同園を管理・運営する金沢生産森林組合(菅原弘毅組合長理事)では10月10日までの期間中、3カ所あるクリ園の成熟、落果状況をそれぞれ見極めた上で開園場所を切り替え、多くの人にクリ拾いを楽しんでもらうことにしている。
同組合では、1979年に金沢字長沢地内の山林合わせて約21ヘクタールを活用してクリの栽培を開始。97年から観光クリ園を営業していたが、病害虫による被害や東日本大震災の影響で2011年に休園し、再整備を経て20年に営業を再開した。
今季の営業開始を前に、同組合では周囲を通る国道や県道など幹線道路に案内看板を設けたほか、園に近い道路沿いには目印となるのぼり旗を設置。菅原組合長理事(82)は「開園期間中は地元婦人会が園内で冷たい飲み物の提供も予定している。今年も市価より割安でクリ拾いを楽しめるようにしたので、秋の味覚を味わってほしい」と語る。
開園時間は午前9時~午後4時(入園は3時)。園内受け付けで販売する専用袋(1000円、約3キロ入り)がいっぱいになるまでクリを拾うことができる。
新型コロナウイルス感染予防で来園時はマスク着用と検温、手指消毒が必要。天候や落果状況などにより臨時休園する場合もある。問い合わせは同組合=0191(82)1596=へ。