切り絵で竜神 力強く 阿部さん作品展 東和図書館【花巻】
花巻市南諏訪町の切り絵作家阿部正介さん(71)による「竜神展」は、同市東和町の東和図書館で開かれている。神社などに彫刻されている竜神にインスピレーションを受けた作品10点が展示され、力強い竜の姿が見る人を魅了している。30日まで。
阿部さんは1985年ごろから切り絵作りをはじめた。2012年からは同図書館やなはんプラザなどで個展を開き、同市花城町のまなび学園で切り絵の指導にも取り組んでいる。
作品展開催に当たって、市内の神社などを訪問し、彫刻されている竜神を調査。八坂神社、胡四王神社に刻まれる竜神を切り絵で表現したほか、イメージを膨らませて創作したオリジナルの竜神もある。
うろこやひげ、爪まで細かく表現。竜神を取り巻く雲、水、雷もダイナミックに描いた。
阿部さんは「実際の彫刻は塗装されてないが、目の部分に塗料の跡があるものもあり、色が塗られていた時代を想像して作った。竜神に興味が出てきたので、もっと調べていきたい」と話している。