花巻

鈴なりブドウに笑顔 3、4年生収穫 花巻・大迫小

自分たちが育てたブドウを収穫する大迫小の児童

 花巻市大迫町の市立大迫小学校(宮川琢夫校長、児童114人)のブドウ収穫体験は15日、同小で行われた。作業には3、4年生のほか、地元の県立大迫高校の生徒も参加。児童たちは甘く熟したブドウをもぎ取り、実りの秋を実感した。

 同小では地元住民で組織する大迫小ブドウめげな会から指導を受け、大迫の名産であるブドウについて学んでいる。今年度も6月につる切りを行うなどし、ナイアガラやキャンベルを育ててきた。

 児童約40人が、同高の1~3年生11人と同会の会員から指導を受けて作業に励んだ。児童は枝にはさみを入れて鈴なりに実ったブドウを収穫。取れたてを頬張ると「すごい甘い」「おいしい」と、秋の味覚を堪能した。

 同小の丹野紬月さん(4年)は「力を入れないと枝が切れず、少し大変だったけど楽しかった。ブドウは大きくて、いい香りがした」とにっこり。作業をサポートした同高の佐々木伊吹さん(2年)は「みんな積極的に作業していたし、収穫も上手。小学生と一緒に作業することができ、自分たちにとっても貴重な体験になった」と語った。

 同小のブドウはハクビシンの食害を受けており、今季からは保護カバーを取り付けて被害を防いだ。同会の鈴木寛太会長(30)は「カバーのおかげで被害はだいぶ少なかった。ブドウは天候不順などのため、色付きは良くないが、収穫量は良い」と語った。収穫したブドウは児童が持ち帰るほか、近隣保育園などに贈られる。

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