花巻

風流山車華やか 3年ぶり活気 東和・土沢まつり【花巻】

風流山車の運行などが行われている土沢まつり

 約300年の伝統を誇る土沢まつり(実行委主催)は17日、花巻市東和町の土沢商店街などを会場に2日間の日程で始まった。華やかな風流山車の運行や伝統芸能の披露などが3年ぶりに繰り広げられ、訪れた人を楽しませている。

 1711(正徳元)年の鏑八幡神社の再建を祝い、神輿(みこし)を担いで練り歩いたのが定着したと伝えられるが、新型コロナウイルスの影響で2年連続中止となった。

 初日は神輿渡御に続いて中下組「春興鏡獅子」、駅上組「甕(かめ)割りの柴田」の山車2台が商店街に繰り出し、沿道の見物客が、おはやしとともに小太鼓をたたいたり山車を引いたりする子供たちを撮影していた。

 中下組は7月末から高さ約5メートルの山車の制作に取り組んできたといい、及川則充さん(35)は「コロナの感染拡大に気を付けながら子供たちの太鼓練習なども並行してやってきた。準備を進める中で、祭りは地域が望んでいるものだと感じた。久しぶりなので、2日間、にぎやかにできればいい」と語った。

 露店で買い物するなど秋祭りを満喫する親子らの姿も見られたほか、権現舞や鹿(しし)踊りの群舞も行われた。子供たちが太鼓を打ち鳴らす呼び物の「山車かけあい(はやし競演)」や神輿運行は、新型コロナの影響で取りやめた。

 18日も午後3時から8時30分まで商店街を交通規制して山車が運行されるほか、6時20分からは黒岩鬼剣舞(北上市)の披露が予定されている。

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