有名窯元の逸品ずらり 全国大陶器市 展勝地駐車場【北上】
全国大陶器市は17日、北上市立花の市立公園展勝地駐車場で始まった。全国有名産地、窯元による陶器や特産品など約50万点が出品され、初日から大勢の来場者が繰り出している。25日まで。
全国大陶器市振興組合(平野利一代表理事)が主催し、北上では9回目。手指消毒、マスク着用など感染症対策をした上で開催した。
会場には30店舗ほどが出店し有田焼、美濃焼、九谷焼、信楽焼、伊万里焼、やちむんなど各産地の大皿、小皿、湯飲み、丼、花瓶、つぼ、コーヒー碗(わん)皿などがずらり。カラフルでカジュアルな品も目立つ。これらがインターネット交流サイト(SNS)で取り上げられ、全国の各会場で若い世代の来場も増加傾向という。
100円台の手頃な器から業務用食器、人間国宝、伝統工芸作家らが作り上げた100万円台の高価な作品も。陶器以外でも木工家具やカーペット、漆器、バッグ、袋もの、箸、長崎カステラ、焼きのりなどの特産物も販売された。
市内外から家族連れを中心に、幅広い世代が来場。岩手町の澤瀬則夫さん(63)は「ここ3、4年毎年来ており、今年も楽しみにしていた。全国各地の品があって素晴らしい。お皿のセットや(沖縄の)シーサーの置物と、いい物を買えてよかった」と満足そう。市内の男性(44)は「妻が毎年来ており、いろいろな品を見るだけでも楽しい。娘のご飯茶わんを買えて良かった」と笑顔で話した。
北上では近年、シルバーウイーク開催が定着。平野代表理事(59)は「毎年お客さんが増え、初日から入り込みもいい。各産地の品、ここでしか買えない物を取りそろえている。器を見れば料理のアイデアが浮かび、楽しめると思う」と来場を呼び掛けている。
期間中は午前10時~午後5時(最終日は4時)。入場無料。問い合わせは同組合=090(4777)6520=まで。