理工学分野の魅力発信 学生ら女性3人講演、討議 中高生、進路選択参考に 市が教室【北上】
北上市が主催する「理工チャレンジ 中高生・理科教室」は19日、同市さくら通りの市文化交流センターさくらホールで開かれた。理系の女性「リケジョ」3人によるパネルディスカッションや理科教室などが行われ、生徒が理学・工学分野に関心を高めるとともに進路選択の参考にした。
イベントは2部構成で、市内の中学生や高校生、保護者ら約30人が参加。髙橋敏彦市長は開会あいさつで「チャレンジする若い女性の話を聞き、将来に生かしてほしい。北上市や周辺にどんな企業があるか、その中身に興味を持ってもらいたい」と呼び掛けた。
第1部は岩手大大学院総合科学研究科1年の梅木香澄さん(23)が大学での研究内容、同大理工学部システム創成工学科3年の上野真衣さん(20)が県立黒沢尻工業高校や大学で学んだことなどについて講演し、続いてキオクシア岩手生産技術部の池浦有希さん(25)を加えたパネルディスカッションが行われた。
梅木さんは理科好きになったきっかけを「小学校や中学校の授業の実験で感動し、興味を持った」と回想。北見工業大(北海道)を卒業した池浦さんは、理工系に進学した理由について「理科の勉強は面白いと思えた。好きなことで人の役に立ちたかった」と説明した。上野さんは「県内に就職し、製造で技術を生かしていきたい。社会人になっても夢や目標を持ち続けたい」と将来像を語った。
第2部の理科教室ではプログラミングと虹色実験の二つのテーマを体験した。参加した小原和真さん(和賀西中1年)は「疑問を解決できるのが理系の魅力。講演を聞いて、頑張らないと自分がやりたいことはできないんだと学んだ。自主的な勉強が大事だと思う」と話していた。