一関・平泉

国技館が“太鼓判” 売店で炊き込みご飯の素販売 外装に「オヤマ」明記【一関】

奥州いわいどりを使用した商品をPRする小山常務(右3人目)らオヤマ社員

 大相撲ファンにはおなじみの「国技館やきとり」。蔵前国技館時代から鶏肉を提供する鶏肉生産加工販売業オヤマ(一関市室根町、小山征男代表取締役)が販売してきた炊き込みご飯の素が、9月場所から両国国技館内の売店やネットショッピングサイトのラインアップに加わった。新パッケージには「国技館やきとりの故郷オヤマ」、同社が扱う銘柄鶏「奥州いわいどり」の文字も明記され、長年鶏肉を納品してきた同社の喜びはひとしお。小山達也常務取締役は「焼き鳥とひも付いてこの商品ができた。品質もうたってくれたので、岩手の誇りになってもらいたい」とアピールしている。

 相撲は手を付くと負けることから、鳥は2本足で立つため縁起物とされる。焼き鳥は約60年前から国技館の名物になり、同社では当時から焼き鳥をチルドで納品してきた。昔は県産の炭を持って上京し、泊まり込みで焼く作業も手伝っていたほどで、「大相撲」「国技館」との関わりは深い。

 半世紀以上にわたる長い付き合いと信頼関係があり、同社の人気商品・奥州いわいどりを使用した炊き込みご飯の素が大相撲バージョンとして新登場。11日から両国国技館で始まった今場所に合わせて発売が開始され、定番の国技館やきとりと並んで注目を集めているほか、今場所の観戦ガイドブックにも掲載された。

 炊き込みご飯の素は、カツオとサバで取った上品なだしの風味と鶏肉本来のうま味が楽しめる商品で、同社デリカ部も一推しだ。

 パッケージに「国技館やきとりの故郷」と書かれた意味は大きく、小山常務は「観戦者は国技館に相撲を見に行く。次に何をするかと言えば、名物の焼き鳥を食べる。この焼き鳥が、実はオヤマだったと知ってもらえてうれしくて仕方ない」とえびす顔。「社員のモチベーションも高まるし、郷土力士が頑張るきっかけにもなれば」と願う。

 商品は1袋170グラム入りで650円(税込み)。両国国技館の売店のほか、国技館サービス「相撲銘品館」のショッピングサイトなどで取り扱っている。

▲相撲ファンおなじみの「国技館やきとり」(手前)と一緒に新パッケージの炊き込みご飯の素が両国国技館で販売されている

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