特秀1箱10万円 紅いわて初競り
県オリジナルリンゴ品種「紅いわて」の2022年度の初競りは20日、盛岡市中央卸売市場で行われ、最高品質の特秀1箱(28個入り、10キロ)が10万円で落札された。
紅いわては「つがる」と「プリシラ」を掛け合わせた赤系の中生品種で、甘みの強さと果汁の多さなどが特徴。11年度に出荷が始まって以降、年々栽培面積がを拡大し、12年目となる今年度は花巻市や北上市などを中心に県内全域で約47・5ヘクタールが栽培されている。
JA全農いわてなどによると、8月の曇天や長雨で色づきの遅れが心配されたものの、9月の天候回復で色づきが追い付き、全体としては順調に推移し例年以上の作柄が期待されている。
初競りには122箱が出荷され、卸売業者らが威勢の良い掛け声を響かせながら次々と競り落とした。この結果、青果仲卸の松紀(秋田市)が2年連続10万円で落札した。
今年度は10月初旬まで3万箱を出荷する計画で、全農いわての髙橋司本部長は「長雨の影響もあったが、生産者の努力により色づきの良い立派なリンゴができている。食味も十分満足できる」と評価した。