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「いわて八重の輝きブルー」 名称決定、デビュー祝う 県開発リンドウ

県が開発したリンドウ新品種「いわて八重の輝きブルー」(県提供)

 県が開発したオリジナル八重咲きリンドウの新品種の名称が「いわて八重の輝きブルー」に決定し、本格出荷が始まった。23日に盛岡市内で行われたPRイベントで名称が発表され、達増拓也知事やJAの関係者がデビューを祝った。

 本県は日本一のリンドウ産地で、全国シェア6割を誇る。新品種はお盆や彼岸の仏花のイメージが強いリンドウについて新たな需要を掘り起こそうと、県農業研究センターが岩手生物工学研究センターと連携して開発した。

 2016年度に交配を開始し、20年度に品種登録を出願。21年度に花巻、北上両市内の農家に苗を供給し、1年間かけて育成して今秋の出荷にこぎ着けた。

 名称は県内の農家や県立農業大学校の学生らから募り、「いわて八重の輝きブルー」に決定した。

 同日は盛岡市のイオンモール盛岡で名称発表会があり、達増知事が「岩手の秋の夜空に青く、美しく輝く星をイメージさせる。ぜひ手に取って新しいリンドウの魅力に触れてほしい」とPRしたほか、来場者に鉢花や切り花が配布された。

 新品種は雄しべが花弁化することで珍しい八重咲きとなり、受粉しないことで日持ちし2~3週間楽しめるのが特徴。鉢花として家庭で飾るほか、ガーデニングなどで幅広い需要が見込まれている。22年度は関東を中心に数千鉢を出荷。26年度には約1万鉢の出荷を目指す。

 JAいわて花巻鉢花生産部会長の千葉欣哉さん(61)は「これまでのイメージにとらわれない新しいリンドウとして大いに期待している。今後もクオリティーの高い鉢花リンドウの生産を続けていきたい」と話していた。

 24、25日も同会場でリンドウや本県産の花をPRするイベントを開催。切り花のプレゼント、フラワークラフト製作体験、寄せ植え展示などが行われる。

▲名称決定とデビューを祝う達増知事(中央)と関係者

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