都南の生活変化に焦点 写真や新聞記事で紹介 歴史民俗資料館企画展【岩手】
盛岡市・都南村合併30周年記念事業企画展「都南のあゆみ」は、同市湯沢の都南歴史民俗資料館で開かれている。農村地帯から盛岡のベッドタウンへと変わった都南地域の歴史を資料や写真パネルで振り返っている。11月13日まで。
今年は旧都南村が1992年に盛岡市と合併して30周年となることから、都南地域に暮らす人々の生活がどう変化してきたかを知ってもらおうと企画。農村地帯だった江戸時代から都市化が進んだ現代までを絵図や航空写真、新聞記事など資料約100点で紹介している。
企画展では都南地域の江戸・明治時代の行政区分を示す資料や当時の様子を伝える絵図のほか、都市化していく昭和時代の様子を伝える航空写真や新聞記事などを展示。特に昭和時代は国道4号や鉄路など交通網の発達に伴い、70年ごろから急速に都市化が進んだ様子が分かる構成となっている。
このほか文化財や郷土芸能、学校統廃合の流れなどを解説しているコーナー、都南地域に関するクイズコーナーも設けている。
同館の作山文康館長は「今はベッドタウンのイメージが強いが、都南地域はもともと農村地帯だったことや交通網の発達により人々の生活が変わったことを、地元の人や移住してきた人、若い世代の人に知ってもらいたい」と話している。
開館時間は午前9時~午後4時。入場無料。月曜休館(祝日の場合は開館し、翌平日に休館)。
問い合わせは、同館=019(638)7228=まで。