息の合った音色響く 三曲演奏会 市民芸文祭【奥州】
第17回奥州市民芸術文化祭(市、市芸術文化協会主催)の三曲演奏会は25日、同市水沢佐倉河の市文化会館(Zホール)で開かれた。新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの開催となった演奏会で聴衆は箏(そう)、三絃、尺八の合奏による調べを堪能した。
同演奏会は、岩手三曲協会県南支部、新都山流和楽会、糸の会、菊水流尺八道菊風会が運営。今回は箏4社中、尺八3団体に加えて賛助出演として水沢第一高校邦楽部が出演した。
開会に当たって演奏会実行委員長の千田聡山さんが「コロナ禍はまだ影響があり、出演を見合わせた団体もある。演奏会は掛け替えのない勉強の機会であり、技量を確認する格好の機会。きょうは満足いく演奏を届けたい」とあいさつ。
同部による「グラデーション」(吉崎克彦作曲)で開幕し、高校生らが箏2部と十七弦、尺八による掛け合いの妙を聴かせた。続く佐々木社中は箏2部、三弦、尺八で、おなじみの歌舞伎舞踊から抜粋した音楽で構成された「編曲京鹿の子娘道成寺」(野村正峰作曲)で、息の合った演奏を会場に響かせた。