奥州・金ケ崎

実施主体や優先順位検討 次回、提言取りまとめ まちづくり課題解決方策 奥州市WS「つながる」

ワークショップ「TNGR」で課題解決の方策を具体的に検討する参加者

 協働でまちづくりの課題を探り、総合計画の策定と総合戦略の推進に役立てる奥州市の2022年度ワークショップ(WS)「TNGR(つながる)」は29日、同市の水沢地区センターで開かれた。これまでに課題解決の方向性として見いだして方策まで挙げた取り組みに肉付けを行い、最終回に予定している事業化に向けた提言のため検討を深めた。

 WSは市まち・ひと・しごと創生総合戦略を推進するため、比較的若い世代や協働の担い手による視点を生かそうと21年度に始まった。市や、市民による協働のまちづくりアカデミー修了生、市と地方創生推進包括連携協定を締結した企業の従業員が参加している。

 21年度は2回実施。課題解決の方向性を打ち出し、▽前沢牛やリンゴなど市の特産品を使った料理によるグランピングを南部鉄器を使って行う▽小中学生時代から市の魅力を伝え若者の地元定着を促進する▽共通の趣味やスポーツなど集まりやすい場の創出―など数項目に整理した。

 今年度は全3回を予定し、21人が参加。新たに、実現が期待できるアイデアについて参加者自身の参画も視野に入れた具体化を目的に加えた。第1回(8月)ではイベントや取り組みなど、課題解決に向けた方策を挙げた。

 第2回の同日は、住民や企業、行政など想定される取り組みの主体やパートナー、対象層のほか、優先順位や実施時期などを班ごとに検討した。4班でファシリテーターを務めた市地域づくり推進課の鈴木まゆ子市民活動支援コーディネーターは「色々な業種・層の人が参加すると多様な意見が出る面白さがある。取り組みの規模の大小にかかわらず、声を出した事業について実現を目指すことが大切」と話していた。

 10月に予定されている最終回で取りまとめる。実現が期待されるアイデアについての実施を念頭に置いた協議は11、12月を見込んでいる。

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