待ってました秋の味覚 磐井河原いものこ会始まる【一関】
新型コロナウイルス感染症の影響で2020年以来2年ぶりの開催となる一関市の第39回磐井河原いものこ会(実行委主催)は1日、同市狐禅寺の一関遊水地記念緑地公園で始まった。初日は7組が利用し、秋晴れの下で特産の「いものこ(南沢土垂(どたれ)里芋)」や「曲(まが)りねぎ」などを使った芋の子汁に舌鼓を打った。11月6日まで毎週土日・祝日に開催される。
秋の風物詩となっている磐井河原いものこ会は、市の農産物をPRしようと関係団体でつくる実行委(会長・千田雅行JAいわて平泉生活経済部長)が主催。食材や調理器具などは全て有料で提供、または貸し出しており、「手ぶらで楽しめる」のを売りにしている。
初日は実行委関係者が参加してオープニングセレモニーが行われ、千田会長が「磐井河原いものこ会は、地元の農産物の地産地消の一環として実施している。昨年は初の中止となり、皆さんは開催を待ちわびていたと思う。昨年できなかった分も芋の子汁を味わっていただきたい」とあいさつした。
テープカットでは、南沢土垂里芋と曲りねぎが用意され、それぞれにはさみを入れて2年ぶりの開幕を祝った。
会場には、午前10時の開始に合わせて家族連れや職場仲間らのグループが訪れた。提供される材料が全て切り分けられているため、利用者は手際よく調理し、出来たての芋の子汁を味わった。
子供たちを含め家族7人で訪れた同市三関の森田友和さん(45)は「3年前とおととしも利用した。子供たちが遊びながら楽しめるというのがいいですね」と話しながら秋の味覚を満喫していた。
期間中の開催日は土日・祝日の午前10時から午後3時まで。利用予定の5日前までの予約が必要となる。予約は専用電話=080(3329)0669=へ。
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