全頭上位入賞へ意欲 本県代表出発 全国和牛能力共進会【奥州】
鹿児島県で6~10日に開催される第12回全国和牛能力共進会に出品する本県代表牛が2日、奥州市江刺のJA全農いわて県南家畜市場から出発した。同日は代表牛が次々にトラックに積み込まれ、約100人の関係者に見送られた。出品者代表の岩渕孝幸団長(49)=奥州市胆沢=は「牛たちは選抜された時よりも良くなっている。チーム岩手として全頭上位入賞を果たしたい」と語っている。
5年に1度開催される全共は、41道府県から選抜された和牛と生産者が一堂に会する「和牛のオリンピック」と称される国内最大級のイベント。本県では2018年から計画的に取り組みを重ね、7月の最終選考で21頭を選抜した。
2日は生産者や行政、農業団体などの関係者が来場。県内各地から集まった代表牛を積み込んだ後、出発式が行われた。
式ではJA全農いわての林伸彦副本部長が「『岩手の人 ついにその成すべきを成す』の思いで一つになり、活躍を期待する」とあいさつ。岩渕団長は「岩手らしく見せましょう。底力を発揮しましょう」と意気を上げた。
関係者は健闘を期して乾杯した後、全員で「必勝!!いわて牛」などと書かれた幕を付けたトラックに手を振って見送り、鹿児島までの長旅での安全と健康を祈った。代表牛は3日夜に鹿児島入りする予定。