北上・西和賀

養蚕事業 親子が関心 桑の葉収穫、餌やり体験 更木活性化協【北上】

剪定ばさみを使って桑の葉を収穫する参加者
収穫したばかりの桑の葉を蚕に与える子供たち

 北上市の更木活性化協議会(平野直志会長)による養蚕体験は1日、同市更木の更木ふるさと興社(福盛田洋幸代表取締役社長)などで行われた。参加者は桑の葉収穫や、蚕への餌やり体験を通して養蚕事業の魅力などを感じ取った。

 かつて更木地区で盛んだった養蚕業について、若い世代を含め広く知ってもらおうと2018年度から実施している。

 今回は市内の親子ら約30人が参加。最初に近くの山間地にある桑園で、蚕の餌となる桑の葉の収穫作業を体験した。参加者は太い枝に悪戦苦闘しながらも、剪定(せんてい)ばさみを使って次々に切り落としていた。

 約3万匹が飼われている養蚕ハウスに戻り、蚕に収穫したばかりの新鮮な桑の葉を与えた。子供たちは「もう食べているよ」「カリカリ音がする」と大喜びで、中には蚕を手に乗せてじっくり観察したり、一緒になでたりする親子もいた。母親と参加した北村來夢さん(笠松小学校3年)は「虫が好きなので参加した。蚕はかわいかったし、触ると思ったより柔らかくすべすべしていた」と目を輝かせていた。

 餌やり体験後には更木地区交流センターに場所を移し、繭細工づくりを楽しんだ。

 「工房夢繭*花」(盛岡市)を主宰する江見夏惠さんが指導し、来年の干支(えと)にちなんで2匹のウサギが餅をつく様子の飾りを完成させた。

 福盛田社長は「今回も定員を超える応募があり、養蚕に興味を示す人が年々増えているという実感がある。今後も継続して更木の養蚕・桑茶事業を盛り上げていきたい」と話していた。

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