奥州・金ケ崎

地区内の足出発 自家用有償旅客運送 奥州・江刺 伊手、広瀬

伊手地区の自家用有償旅客運送「いで・ごー」が出発

 奥州市江刺地域の伊手、広瀬両地区で3日、自家用有償旅客運送事業が開始された。両地区では市営バスの路線短縮やダイヤの整理統合が計画されており、住民と行政とで検討を重ねた上で住民主体の自家用有償旅客運送を導入。両地区では運行しながら随時見直しを図り、地区に合った運行形態や運行手法を検討していくとしている。同市で自家用有償旅客運送を導入したのは4地区となった。

 両地区では現在、市営バスが2路線ずつ運行されているが、第3次市バス交通計画では2023年3月31日以降、地区中心部のバス停までの運行となる。路線短縮に向けて市と地区振興会などが検討し、地区が運行主体となる自家用有償旅客運送の導入を決めた。同市内では江刺地域の稲瀬地区で20年、梁川地区で21年に導入している。

 伊手地区は伊手振興会(佐藤修孝会長)が、今年2月に策定した「伊手地区コミュニティ計画」に同振興会が主体となって自家用有償旅客運送に取り組むことを特別プロジェクトとして盛り込み、振興会が運行主体となる。送迎ボランティア6人体制で、同ボランティアの宍戸幸吉さんが所有する3台(普通車2台、軽自動車1台)と地区振興会の軽自動車を使用。公募で愛称を「いで・ごー」と決めた。

 佐藤会長は「5年、10年先を見据えた事業のスタート。多くの関係者の支援、協力をいただき感謝している。利用しやすい運行を進め、住みよい地区をつくっていく一助にしたい」と話している。

 一方、広瀬地区では広瀬地区内交通の会(会長・菊池二十三地区振興会長)が運行主体。地区のシンボルという「八幡(やわた)山」にちなんで「やわた号」の愛称を付けた。トヨタカローラ南岩手(高橋俊雄社長)が地域連携活動としてワゴン車「ノア」1台を1年間無償貸与。このほかに1台を使用し、住民7人が運転を担う。

 菊池会長は「交通弱者の足としてのみならず、広瀬の起爆剤になることに期待する。地区内交通の利用が進むことで、良い方向に向いて活性化につながれば」と語っている。

 両地区とも通常運行は、1日6便(伊手は月、火、金曜日、広瀬は月、水、金曜日)。選挙、予防接種など行政からの協力依頼に応える臨時運行も行う。指定乗降場所は伊手が34カ所、広瀬は28カ所設けた。

 利用するには、利用者登録した上で前日(月曜日は前週金曜日)の午後3時までに電話で予約。3日現在での登録者は、伊手が50人、広瀬が17人といい、両地区とも問い合わせが相次いでいるという。

地域の記事をもっと読む

奥州・金ケ崎
2024年3月4日付
奥州・金ケ崎
2024年3月4日付
奥州・金ケ崎
2024年3月4日付
奥州・金ケ崎
2024年3月4日付