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新バスセンター開業 にぎわい創出目指す 盛岡 飲食、宿泊、子育て支援も

盛岡市中ノ橋通に開業した新しい盛岡バスセンター

 盛岡市中ノ橋通に建設された新しい盛岡バスセンターは4日、開業した。施設にはバスターミナル機能のほか、飲食や宿泊、子育て支援などの機能も整備。人と地域をつなぐ交通の要衝として、にぎわい創出を目指す。

 新センターは、2021年7月に着工。鉄骨造り3階建て、延べ床面積約3112平方メートル。整備費約16億4300万円。旧センターは1960年に開業し、昭和の風情を残す施設として市民らに親しまれたが、老朽化に伴い、2016年9月に閉鎖された。

 新センターの開業記念式典には関係者約100人が出席し、谷藤裕明市長が「無事に開業を迎え大変喜ばしい。中心市街地全体の活性化につながるものと期待する」とあいさつ。開業を祝うテープカットや、地元園児がバスに乗り込んで発車式なども行われた。

 1階はバス待合室、発券窓口とマルシェ、2階はフードホールのほか、市の子育て支援センター「あそびの広場」、3階はホテル、スパ、サウナ、ジャズミュージアムで構成され、開業初日から多くの人でにぎわった。

 娘と訪れた遠野市の菊池千江子さん(62)は「旧センターのレトロな外観も好きだったが、新センターはおしゃれで利便も良くなると思う。駐車場もあるのでぜひ利用したい」と笑顔を見せ、3人の娘を持つ盛岡市の永井桃子さん(39)は「子育て支援センターはバスターミナルから近くて便利。子育てに関する相談を聞いてもらえるのはいい」と話した。

 周辺の商業施設「Nanak(ななっく)」跡地では、24年4月のオープンに向け、商業施設やオフィスが入る複合商業施設「monaka(もなか)」の建設計画が進んでおり、相乗効果による経済活性化も期待される。

 新センターの管理、運営を担う盛岡ローカルハブの佐藤光彦代表取締役社長は「たくさんのお客さまを迎え、地域中心で経済が回ることを最終的には目指したい」と語った。

 バスの本格的な運行は5日に開始される。

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