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法令順守推進へ助言 第三者機関が初会合 県競馬組合【岩手】

不祥事再発防止へ初会合を開いた県競馬組合のコンプライアンス推進評価委員会

 県競馬組合職員の収賄事件などを受け、同組合が設置した第三者機関「コンプライアンス推進評価委員会」の初会合が5日、盛岡市内で開かれた。有識者らが組合内部のチームで検討したコンプライアンス(法令順守)の取り組みについて客観的な立場で評価、助言していくことを確認した。組合は委員の意見を踏まえ、2022年度内に再発防止に向けた法令順守の推進方策をまとめる方針だ。

 同組合では7月、広告宣伝をめぐる収賄容疑で職員が逮捕され、その後、起訴された。また、別の職員が飲酒運転で懲戒免職処分となっている。

 組合は再発防止対策の検討と原因究明に向け、幹部職員らによるコンプライアンス推進チームを設置。法令順守の取り組みを一層推進するための第三者機関として、9月22日付で同委員会を設置した。

 弁護士や大学教授ら有識者3人と、県、奥州、盛岡両市の各競馬担当者の計6人で構成。初会合は一部非公開で行われ、委員長に県立大総合政策学部教授の岡田寛史氏を選んだ。組合側がそれぞれの不祥事について、コンプライアンスマニュアルの周知不足が背景にあったことや、個別の再発防止策を説明。委員からは法令順守の意識啓発の必要性を指摘する意見などが寄せられたという。

 終了後、岡田委員長は「組合にはさまざまな課題に真摯(しんし)に向き合い、根絶に向けた取り組みをまとめて実行することを強く求める。委員会としても専門的知見を交えながら客観的な助言と評価を行いたい」と話した。

 同委員会は、今年度内に計3回の会合を予定。23年度以降は法令順守推進方策の実施状況など検証する。

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