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「先輩や同僚のおかげ」 髙橋警部補(北上)受賞 全国優良警察職員表彰

全国優良警察職員表彰(警察庁長官賞詞)を受けた髙橋警部補

 県警刑事部機動捜査隊県南分駐隊(奥州署内)の隊長を務める髙橋隆浩警部補(58)=北上市=は、2022年全国優良警察職員表彰(警察庁長官賞詞)を本県で唯一受賞した。勤続38年以上のうち27年余りは刑事部門で、犯罪捜査などに尽力した。受賞について「先輩や同僚のおかげであり、恐縮だ」と感謝し、一層の精励を誓う。

 髙橋警部補は北上市出身で、1984年に県警採用。盛岡(当時)、宮古各署での派出・駐在所勤務を経て刑事登用となり、水沢(当時)や紫波、一関各署のほか、県警刑事企画課などに勤めた。

 刑事企画課勤務の2017年には、殺人や強盗などの重大事件発生時、防犯カメラなどのデータ画像を分析し、被疑者を特定するチーム「県警情報追跡指定捜査員(通称・ドラゴン)」を立ち上げ、迅速な事件捜査体制を整備した。

 紫波町出向時には、少年の非行防止活動を展開するボランティア団体「バイオレッツ」を創設するなど、地域の安全維持にも取り組んだ。

 捜査のモットーは「敵をつくらないこと」という。「敵対してしまうと話が聴けなくなる。容疑者であっても敵をつくらないようにすることで良い方向にいく」と語る。今後の目標については「若い人に何かを伝えられたら」と後進の育成にも力を注ぐ考えだ。

 同表彰は勤続15年以上、53歳以上の優秀な警察活動実績を持つ警部補、またはそれに相当する職員が対象で、今年は全国で132人が受賞。表彰式は4日に東京都内で行われた。

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