奥州・金ケ崎

生徒お薦め品ずらり ござえんちゃハウス開設 有名店菓子から地域の豆腐まで 水沢商高2年生が実習【奥州】

水沢商高の2年生が全国各地から仕入れた商品を販売している「ござえんちゃハウス2022」

 奥州市の県立水沢商業高校(大石恭平校長)の2年生による「ござえんちゃハウス2022」は8日、同市水沢佐倉河のいわて生協コープアテルイで始まった。生徒が仕入れから販売、決算までの実習を行うもので24年目。今回は「笑う門にはござ来(きた)る~全国の秋の香りを奥州へ~」をテーマに80品目を仕入れた。総店長の小松萌心さん(16)は「お客さんに満足してもらえるよう協力して頑張りたい」と語る。9日まで。

 ござえんちゃハウスは実習を通じて販売員としての資質、商品棚卸し、会計処理、まちづくり視点のマーケティングを実践的に学ぶ場としている。これまで同市水沢中心部の商業施設、催事場などで開催し、同店での出店は初めて。

 初日は、午前10時の開店を前にオープニングセレモニーを行い、大石校長が「感謝の気持ちを持ち、訪れる多くのお客さんに心のこもったおもてなしをしてほしい。失敗もあると思うが、それが学びにになる」とあいさつ。小松さんが「頑張りましょう」と声を掛け、関係者でテープカットを行って開幕した。

 来場者は、手指消毒して買い物籠を手に生徒のお薦め商品を品定め。生徒は班ごとにスナック、パン、スイーツ、イモなどのテーマを決めて仕入れており、有名店の菓子や話題商品なども人気となった。

 情報システム科の1班は岡山県や広島県などから取り寄せた鶏塩味、チゲ味、レモン味といった「鍋の素」を販売。それに合わせてもらおうと金ケ崎町の豆腐店「とうふの松や」の「島豆腐」(200円)と「ゆし豆腐」(150円)も1日15丁ずつ仕入れている。メンバーの齋藤庵さんはこれらの豆腐のファンで「味がしっかりしていておいしい。ゆし豆腐は汁物に入れると相性抜群です」とPRしていた。

 ござえんちゃハウスは、9日も午前10時~午後4時に開店。決算後には、収益の一部を震災復興支援や災害支援、地域活性化に役立ててもらうために寄付するという。

 22、23日に同校で開かれる文化祭では、今回の売り上げや販売状況を基にパワーアップさせた「スーパーござえんちゃハウス」を開く。

 文化祭はコロナ禍で家族限定だったが、3年ぶりに一般公開する。同校では「文化祭にもいらして」と呼び掛けている。

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