北上・西和賀

AED操作を体験 赤十字ふれあいフェス【北上】

救命講習でAEDの操作を体験する子供ら

 赤十字ふれあいフェスティバルは9日、北上市北鬼柳の江釣子ショッピングセンターパルで開かれた。救命講習や車椅子、無線操作など各体験コーナーが設けられ、来場者は楽しみながら救護や防災、献血などの日赤業務に理解を深めた。

 例年は盛岡市で開いていたが、新型コロナウイルスの影響で2年連続中止となり、3年ぶりの開催。北上市では初めてで、家族連れの買い物客らが相次いで来場した。

 救命講習では、参加者が人形に心臓マッサージをしたほか、自動体外式除細動器(AED)を操作。高齢者模擬体験では車椅子に乗ったり、ゴーグルを着用したりして、体の不自由な人やお年寄りの大変さを体感した。

 災害時に備えた非常食や救援物資が展示、紹介され、災害救助犬の実演が行われた。トランシーバーを使った無線操作、地震や風水害時の対応法を学ぶ「防災間違い探し」、模擬献血などの体験もあった。救護服、看護衣試着では子供たちが笑顔で記念撮影していた。

 中村理人君(金ケ崎町立三ケ尻小学校3年)は「車椅子の体験では骨の折れた人は大変だと思った。AEDは使い方が難しかったけど、貴重な体験ができた」と目を輝かせ、妹の彩理ちゃん(金ケ崎保育園年長組)も「トランシーバーでお話できて楽しかった。災害の時に使うと分かった」と声を弾ませた。

 日赤県支部の菊池望事務局付部長は「この体験をいざというときに役立ててもらえれば。救命講習は随時実施し、献血車は各地を巡回しておりぜひ参加、協力してほしい」と話した。

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