一関・平泉

秋空彩る熱気球 3年ぶり有観客 一関・平泉バルーンフェス

バルーンフェスが開幕し、西日を浴びながら青空を彩る熱気球=14日午後4時、一関市狐禅寺

 熱気球イベント「一関・平泉バルーンフェスティバル2022」(実行委主催、岩手日日新聞社など後援)は14日、3日間の日程で一関市狐禅寺の一関水辺プラザを主会場に開幕した。3年ぶりに有観客開催となる中、国内最高峰の競技会「熱気球ホンダグランプリ」の第3戦として国内トップクラスのパイロットによるレースが繰り広げられ、一関の秋空をカラフルな熱気球が鮮やかに彩った。

 同フェスは東日本大震災復興支援イベントとして震災翌年の2012年から毎年開催されている。過去2年は新型コロナウイルス感染防止のため無観客としていたが、今回は3年ぶりに主会場地に観客を入れて開催することになった。

 競技飛行のエントリーは30チームで、オフィシャル4機を含め34機が参加。初日は開会式が行われ、石川隆明副市長が開幕を宣言した。開会式直後の競技は霧が濃く風も強かった影響で中止され、係留体験搭乗会も見送られた。

 午後の競技は当初予定から1時間ほど遅れての開催となり、市総合体育館北側の一関遊水地内の田んぼに設定されたターゲットに向かってマーカーを投下する「フライ・イン」が行われ、熱気球は水辺プラザなどから遊水地を目指した。堤防には多くの人が訪れ、カメラを構えて盛んにシャッターを切っていた。遊水地内には稲刈りを終えていない田も多く、黄金の地と色とりどりの熱気球とのコントラストが来場者を楽しませた。同市山目の佐藤美帆さん(37)は「飛ぶかどうか心配だったが、楽しむことができた。あしたも来たい」と笑顔で語っていた。

 競技飛行は2日目の15日午前6時20分からと午後2時45分から、最終日の16日午前6時20分からも実施する予定。15日午後6時からは音楽に合わせバーナーが炎を上げて気球を照らすバルーン・イリュージョンが同市の磐井橋下流側の磐井川緑地で開催される。関連イベントは市総合体育館の西側駐車場で行われ、係留体験搭乗会(事前申し込み)のほか、実際に触れられる熱気球教室を開催。15、16日の午前9時30分~午後3時には「リバーサイドスケートボーディングフェスティバル2022」と銘打って、スケートボードの体験やフリー滑走などが行われる。飲食ブースも設けられ、キッチンカーが出店する。

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