ディベート 激しく 市内4チーム出場 高校生俳句バトル【北上】
作品の出来とディベートの内容で勝敗を決める「北上市 高校生俳句バトル!2022」は8日、同市本石町の日本現代詩歌文学館で開かれた。市内3校から4チームが出場し激しい言葉のバトルを繰り広げた結果、黒沢尻北が優勝した。
午前は、現代俳句協会副幹事長で俳人の神野紗希さんによるワークショップが行われ、生徒らは作品鑑賞などを通して俳句作りの楽しさを学んだ。午後のバトルには黒沢尻北、黒沢尻工業、専大北上A、同Bの4チームが出場。神野さんのほか、高野ムツオ同館館長、山下正彦市芸文協会長が選者を務めた。
トーナメント方式で行われた対戦は、先鋒(せんぽう)、中堅、大将の順に作品を披露。1句につき2分間のディベートが行われ、選者3人の判定で勝敗が決められた。句作やディベートは初めてという参加者がほとんどで、最初は質疑や回答に窮する場面も見られたが、徐々に熱を帯びたディベートが繰り広げられるようになり、決勝戦では神野さんが「素晴らしいバトルで、短時間でこんなに成長するのかと驚いた」と評した。
専大北上Bチームを下して見事優勝した黒沢尻北の及川崇浩さん(2年)と岩淵萌生さん(同)は「急きょ出場できなくなった友人の分も2人で頑張った。俳句作りもディベートも初めてだったが緊張せず楽しむことができた」と笑顔で話していた。
選者特選には髙橋ひよりさん(専大北上3年)の「時は私をおいてゆく栗落ちた」、高橋哉斗さん(同2年)の「月の雨別れを惜しみ手を握る」、大上崇志さん(黒沢尻工2年)の「自分勝手なあなたの足元にバナナ」が選ばれた。