菊花まとう金色堂 まつり20日開幕アピール・中尊寺【平泉】
平泉町の中尊寺境内入り口に隣接する坂下広場に金色堂の模型をあしらった菊の造り物がお目見えし、色鮮やかな菊花が参拝者や道行くドライバーに20日の菊まつり開幕を告げている。
造り物は、黄色や朱色、紫の菊100鉢を階段状に配した上に、大きさ約1・5メートル四方ある金色堂の模型を載せたもの。同寺表参道の月見坂に近いことから、16日も多くの参拝者が足を止めては見入り記念写真を撮るなど注目を集めていた。
第36回中尊寺菊まつりは、同まつり協賛会(菅原一由会長)が主催。「藤原秀衡公・源義経公・武蔵坊弁慶八百年御遠忌特別大祭」の一環で1986年に始まった平泉の秋を代表する恒例行事で、11月15日までの期間中は同町や近隣の愛好者団体による華やかな大菊三輪や懸崖(けんがい)、盆栽菊などが本堂や金色堂前に展示されるほか、町内2小学校の児童と教職員が丹精込めて育てた菊花も境内に彩りを添える。
まつり初日は午前10時から本堂で開幕法要が営まれるほか、来月2日に菊審査会、最終日の15日には表彰式がそれぞれ開かれる。