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懸賞金最高1000万円 盛岡城復元へ史料提供を 盛岡市、来年3月まで募集

盛岡城を撮影し、唯一残る古写真(清養院所蔵)

 盛岡市は、国指定史跡・盛岡城跡に存在していた歴史的建造物の復元の根拠となる有力な史料を提供した人に最高1000万円の懸賞金を支払う。盛岡城を撮影した古写真は1枚しか残っておらず、城内を描いた史料は平面図のみ。市は新しく得られた史料を基に天守などの復元の可能性について検討する。募集は2023年3月31日まで。

 南部氏の居城だった盛岡城は、1598(慶長3)年から約40年かけて築城。総石垣造りを志向した東北では珍しい城とされる。明治維新後の約150年前に三階櫓(やぐら)の天守を含むほとんどの建物が解体、または移築されたとされ、現在は石垣と蔵を残すのみ。城跡は1937(昭和12)年に国指定史跡となった。

 市によると、往時の盛岡城の姿を捉えた史料は、明治初期に撮られたとみられる撮影者不明の写真1枚だけ。他に天守の立面図や本丸、二ノ丸などを描いた平面図などの史料が約50点残っているが、時代や時期を特定できないものが多いという。

 市は2022年度、盛岡城の将来的な復元に向けて「復元調査推進室」を設置し、史料の調査・研究を本格化。9月から懸賞金を設けて史料提供を呼び掛けている。これまでに県内外から約50件の情報が寄せられたが、復元の根拠となる有力な史料の提供には至っていない。

 探している史料は▽天守、二階櫓などの櫓、瓦(かわら)門など主要な門の写真▽岩手公園開園前(1906年以前)の盛岡城の写真▽城内に存在した建物の平面図、立面図、絵図、設計図―など。史料の精度や保存状態、信憑(しんぴょう)性など復元の根拠になると認められた場合、提供者に最高1000万円を支払う。

 同推進室では「空間的、視覚的な昔の雰囲気が分かる史料があればいい。史料の提供にぜひ協力いただきたい」としている。

 問い合わせは同推進室=019(613)7956=へ。

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