一関・平泉

迫力の歌声で魅了 卒業生ら熱演 一関修紅高芸術鑑賞会

一関修紅高の芸術鑑賞会で熱演する(左から)菅原さん、清水さん、西沢さん、岩渕さん、上野さん

 一関修紅高校(齋藤成一校長、生徒386人)の芸術鑑賞会「本校卒業生及び賛助出演による声楽の調べ」は18日、一関市大手町の一関文化センターで開かれた。同校卒業生ら4人が磨き抜いた歌声を響かせ、生徒らにクラシックやオペラの魅力を伝えた。

 出演したのは、ソプラノで洗足学園音楽大4年の菅原智里さん(22)、カウンターテノールで昭和音楽大4年の岩渕竜矢さん(22)、ソプラノの清水智子さん(32)、バリトンの上野裕之さん(39)。菅原さん、岩渕さん、清水さんは一関修紅高の卒業生で、上野さんは賛助出演した。

 一人ずつ登場し、ドニゼッティの「ドン・パスクワーレ」、ヘンデルの「ジュリオ・チェーザレ」といったオペラの名曲を中心に独唱。上野さんはピアノの西沢健吾さんとの軽妙な掛け合いを交え、ナポリ民謡「帰れソレントへ」などを熱唱した。最後は4人がそろい、ヴェルディのオペラ「椿姫」から「乾杯の歌」を声高らかに歌い上げた。

 全校生徒と教職員、保護者らが鑑賞し、リズミカルな曲では手拍子が湧いた。終演後、生徒会長の千葉萌鈴さん(2年)は「表現がすごくて鳥肌がたった。卒業生の活躍は誇らしい。先輩のようになりたい」と興奮冷めやらぬ表情だった。

 菅原さんは「夏に教育実習をしたばかり。生徒たちに歌声を届けられ、とても楽しかった」と笑顔を広げ、岩渕さんは「高校生向けにリズミカルな曲をやらせてもらった。オペラ、クラシックを知ってもらいたいと舞台に立った」と振り返った。

 清水さんは「自分も高校時代に初めてオペラを聴いた。生徒たちに同じような経験を与えられる立場になれてうれしい」と喜び、上野さんは「生徒たちの反応がすごく良かった。クラシックやオペラは敷居が高くないことを、できるだけ若い子たちに伝えていきたい」と力を込めていた。

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