全国制した歌声披露 黒北小合唱部が報告会 学校音楽コン金賞【北上】
第89回NHK全国学校音楽コンクール全国コンクール(9日、東京都)小学校の部で、県勢初となる最高賞の金賞・内閣総理大臣賞を受賞した北上市立黒沢尻北小学校合唱部は19日、全校朝会で報告会を開いた。感謝の気持ちを込めて「日本一」の歌声を響かせ、部員63人全員で臨む全日本合唱コンクール全国大会(11月13日、堺市)へ決意を示した。
山中利央部長、菅桃歌、都鳥愛桜、渡邊多恵の副部長3人(いずれも6年)が賞状を手に、全校児童と教職員約750人を前に受賞を報告。4人は「当日はとても緊張したが、練習してきたことを思い出し、今までで一番気持ちよく歌えた。このような結果を出すことができたのは、地域や家族、学校の皆さんの応援があったから。本当にありがとうございました」と感謝し、「来月は、部員全員で全日本合唱コンクールに出場する。これからも練習に励み、さらに歌声を磨いていきたい」と力強く語った。
Nコン全国大会に出場した部員27人が登壇。課題曲「とどいてますか」、自由曲「夕暮れの歌声」の2曲で息の合った美しいハーモニーを響かせた。千田剛校長は「けさの天気のように澄んだ、素晴らしい歌声だった。皆さんは北上、岩手に大きな足跡を残し、たくさんの方々に感謝の気持ちを届けた」とたたえた。
報道陣の取材に、顧問の中野美由紀指導教諭は「北上だけでなく、県内の方々から『良かったね』と言っていただいた。子供たちは特別な舞台をいい緊張感で、楽しんで歌えたのでは」と語る。山中部長も「自分たちが歌声で伝えたいことは、全て伝えることができた。全校のみんなの前で発表し、改めて実感が沸いた」と笑みを浮かべた。
今後控える全日本合唱コンクール全国大会では、19、21年と2大会連続(20年は中止)最高賞を受賞しており、山中部長は「先輩方も連続で(最高賞を)取っているのですごく責任感はあるが、去年とは違った自分たちの魅力を伝えていきたい」と、3大会連続の最高賞を目指す意気込みを示した。